すぐにでもまとまった現金が必要になったときに、所持しているクレジットカードを使って現金化しようと考えるかたは多いでしょう。
オンライン上での簡単な手続きだけで振り込んでもらえるため利便性もよく、即日換金が可能なのでいざという時にとても役立ちます。
ですが、そんな便利なクレジットカード現金化を安易に利用すると、場合によっては思いがけない失敗をしてしまうので注意しなければなりません。
ピンチを脱するために活用し、現金化して正解だったと思えるように、あらかじめ後悔しないための対策を把握しておくことが大切です。
どの現金化業者を利用する?事前リサーチはしっかりと行おう
急いでいる時に慌ててクレジットカードを現金化しようとして、よく調べずに適当に検索でヒットした現金化業者に申し込んでしまうと失敗の原因になります。
需要の高まりもあって現在たくさんの現金化業者が営業していますが、その中には優良業者もあれば悪徳業者も存在しているので、見分けなければ思わぬトラブルにつながってしまうのです。
悪徳業者に引っかかってしまうと、申し込みの際に求められる個人情報を闇金業者などに売り渡して悪用されることもありますし、指定された商品を購入した後に振り込まれることなく音信不通になってしまったなどの被害が実際に出ています。
個人情報やクレジットカード情報が一度漏洩してしまうと収拾は不可能ですので、大切な情報を安易に渡さないように、取り引き先を慎重に判断しなければなりません。
とにかく早く現金を用意しなければと焦ってしまう時こそ、冷静になるように心がけましょう。
安全に手続きできる優良業者は、特徴として公式サイトの作りがわかりやすく整っており、会社概要からサービス内容まで、利用者が知りたい情報が適切に提供されています。
少なくとも、会社所在地や連絡先が書かれていて取り引きの責任がどこにあるかが明確です。
接客対応も丁寧で、問い合わせフォームが設置されていたり、電話での相談窓口も受け付けているため、利用者の不安を解消できるように配慮されています。
そうした優良業者は利用者が多いため知名度が高く、SNSや口コミサイトでも評判をよく目にしますから、事前に取り引きのイメージを固めやすいというのも魅力です。
逆に、悪徳業者はほかの現金化業者よりもお得に取り引きできるように宣伝していますが、問題を起こしては廃業し逃亡するためサイト作りにも手をかけられていません。
開示されている情報が不足しているので、目を通せば信頼性に欠けることがわかります。
高換金率の割にはいい評判を聞かなかったり、少ない口コミは絶賛ばかりでサクラを疑うようなものばかりなど、不審な点が目立ちますから、間違っても申し込まないようにしましょう。
安全な取り引きのためにも、現金化業者の中でも優良とされるところを選べるようにリサーチは必須です。
どんな時でも、じっくり業者を比較する時間を設けるようにしてください。
クレジットカード現金化は必ず損する取り引きだと理解する
クレジットカード現金化がどういった取り引きか、その仕組みを知らないままに手続してしまった結果、申し込んだ金額よりも大幅に減った現金しか振り込まれなかったことに憤るかたが少なくありません。
損をするなら現金化しなければよかった、そんな後悔の声も聞かれますが、そもそも現金化業者で手続きする場合は申し込んだ金額よりも少ない金額しか手元に残らないことを理解しましょう。
クレジットカード現金化は、10万円分のショッピング枠で買いものしても、10万円が入金されるわけではないのです。
まず、クレジットカード現金化で注目しておきたいのが換金率ですが、現金化業者での相場は80%前後になります。
申し込み金額や申し込む時期によっても変動があるためあくまでも目安ですが、10万円分手続きしたら手元に残るのは大体8万円です。
そして、残りの2万円は現金化業者の利益となります。
現金化業者もボランティアではありませんから儲けが出なければ営業を続けられませんし、換金率が高ければ高いほど利益が減ることになりますので、100%での取り引きが現実的ではないことは想像できるでしょう。
また、換金率以外にも別途手数料がかかる業者もあり、その分受け取る金額も減ってしまいます。
さらに、クレジットカードの支払いは分割やリボ払いが選べますが、もちろんそのための手数料も発生します。
こうした仕組みがわからないままクレジットカード現金化することで、騙されたと勘違いするかたや、予想よりも調達できる現金が少なくて計画が狂ってしまったと後悔するかたも多いのです。
利用する現金化業者を決めるときには、公式サイトに書かれている換金率はもちろん、どれに、どのくらいの手数料がかかるのか確認しておくことが重要になります。
換金率が高い現金化業者ほどお得な取り引きを期待できますが、相場とかけ離れた設定になっているところにも注意しなければなりません。
悪徳業者が甘言で利用者の注目を集め、実際の取り引きでは手数料という名目で差し引いて相場以下の換金率になってしまうというケースもあります。
なお、優良業者の換金率に関しても、公式サイトに書かれている数字はあくまで条件をクリアした場合の最高換金率であり、実際の取り引きでの反映を保証されているものではありません。
誠実な業者であれば、説明を受けるときに必ず換金率と振り込み金額について教えてもらえますから、納得した上で手続きを進めるように心がけてください。
実際に振り込まれる時間にも注意
現金化業者のサービス内容を調べてみると、最短5分で振り込み完了というように、手続き開始からあっという間に入金されると宣伝されているところをよく見かけます。
ただ、換金率の表示があくまでも最大数値であるように、振り込みスピードについても条件がそろった場合の最短時間であることを知っておいてください。
即日対応している現金化業者であっても、ほとんどの場合入金まで30分から1時間程度かかりますし、混雑しているタイミングなら数時間かかることも少なくありません。
また、例えば即日振り込みを希望する場合には14時までに申し込みが完了している必要があるなど、現金化業者によっては即日対応に条件が設けられており、場合によっては入金手続きが翌日以降にずれ込んでしまうことがあります。
24時間WEBからの申し込みを受け付けていても、受理するのが日中の営業時間内のみであれば、夜遅く申し込んだら翌営業開始時間まで折り返しの連絡が来なくて待たされた、ということも起こり得るのです。
このように、現金化業者ごとに異なる対応について下調べすることが大切ですし、現金が必要になる時間までに間に合わなければ困ってしまうという場合には、今申し込んだらいつ頃の振り込みになるのか、前もって業者に確認をとっておくことをおすすめします。
なお、24時間入金対応している現金化業者もありますが、振り込み先に指定した銀行が営業時間外だと入金額の反映が遅れてしまうので注意しましょう。
すぐに引き出したい場合には、モアタイムシステムを導入している銀行や、24時間営業のネット銀行を利用してください。
クレジットカード現金化を利用しすぎないこと
手続きが簡単にできる分、ピンチの時には現金化すればいいと頼るかたは少なくありませんが、何度も繰り返しクレジットカードを現金化していると、カード会社に発覚しやすくなります。
クレジットカード現金化行為自体には違法性がないので、バレても捕まるようなことはありません。
しかし、カード会社が提示する利用規約では明確に禁止されているので、もしもの時には決して小さくはないペナルティを負うことになります。
規約を守ることを約束して契約したにもかかわらず、それを破って許可されていない手段でクレジットカードを利用しているのですから、バレた段階で強制退会の処置がとられ、信用情報にも傷がついてしまうのです。
そうなれば、信用情報に記録が残される数年間は、新しいクレジットカードを作ったりローンを申し込もうとしてもまず審査が通らなくなると考えてください。
優良現金化業者であれば、カード会社に発覚しないように対策していますし、これまでの取り引きで一度もカードトラブルを起こしていないというところはたくさんあります。
安全性の高い、信頼できる優良業者で取り引きすることが大切なのは、こういった理由もありますが、ただし、現金化業者ができるのは自社との取り引きで換金性の高い商品の売買を避けて現金化行為を誤魔化すことぐらいです。
現金化のためにカードの利用頻度が格段に上がったり、利用金額が急激に増えたといった不自然な動きに関しては個人の問題になり、現金化業者は責任をとれません。
近年、カード会社は不正利用の対策のためにセキュリティを強化していますので、履歴からおかしな動きがあればすぐにカードが利用停止になってしまいます。
怪しまれても、現金化利用を認めなければ強制退会を回避できるものの、監視の目はより一層厳しくなりますから、そうした失敗がないように何度も繰り返し現金化することは避けるようにしてください。
クレジットカード現金化は支払える範囲で手続きすること
クレジットカードの現金化しすぎは、カード会社への発覚リスクを高めるだけではなく、計画的に利用しなければ首が回らなくなってしまう可能性があるため危険です。
必要な現金を用意できないというピンチを乗り切るために便利な手段だといっても、クレジットカード現金化はその場しのぎでしかありません。
手持ちの現金がなくても利用できるという仕組みから、後々のことを考えずに手続して支払いに苦しむという失敗はとても多いのです。
クレジットカード現金化の支払い先は、現金化業者ではなく通常の買いものと同様にカード会社になります。
請求日までに引き落とし口座に現金を用意できれば問題ありません。
ですが、使いすぎると遅延や滞納につながりますし、対応できなければ強制退会にとどまらず、最悪裁判沙汰になってしまうので、無理のない金額の範囲か、支払うためのあてがあるか、よく考えてから申し込むようにしましょう。
困っている時に頼りになるクレジットカード現金化ですが、換金率だけ見て飛びついたり、後先考えずに手続すると後悔につながります。
信頼できる現金化業者か、納得できるサービス内容か、支払える範囲での現金化か、いろいろなことに注意しながら利用してください。
安全に現金化するために、わからないことがあったら事前に業者に問い合わせて疑問を解消しておくのも1つの手です。
そこでの対応も、優良業者を見極めるための判断材料になります。
便利だからこそいいところだけではなく、リスクを把握した上で申し込みましょう。